ジオラマで森や川を再現するのも鉄道模型の楽しみ方

鉄道模型の楽しみ方のひとつであるジオラマ作りは模型車両の迫力ある走りを存分に堪能できるのが利点です。

ジオラマで再現した様々な景色の中をお気に入りの車両が疾走する姿は何物にも代えがたい美しさがあります。ジオラマ作りに不可欠なストラクチャーを選ぶのも楽しいひと時ですが、既製品に頼らずに自作すればジオラマにより深い愛着が生まれるのは間違いありません。

森や川を再現

自作することによって既製品では再現できない、イメージ通りの景色を形にすることができるので、ジオラマの質を向上させるには避けては通れない道でもあります。

日本の鉄道は都市部よりも山間部を走る時間が長いので、ジオラマで路線の景色を再現する際も山の中に多い森や川を作成する必要があるのです。

ジオラマで森や川を再現するにはそれぞれに適した材料を用意することが大切です。森の場合は鉄道模型用の樹木を複数買いそろえる他、樹木が密集した状態を表現するためのライケンも併せて使用するのが良い方法です。
ライケンは樹木より安価で購入できることから費用の節約に繋がる他、幹すら見えないほどに茂った深い森を表現するのにぴったりです。ライケンの固まりの中に形状が異なる樹木を数本置くことで、日本の山地に多く見られる雑木林を作ることができます。

川をジオラマで再現するにはシーナリーの一種である半透明のシリコンを使うことになりますが、流水の飛沫や波の形状を再現するのは非常に困難です。

実際の川の流れをよく観察したうえで、流水独特の質感を形にしなければリアリティのある仕上がりにはなりません。ある程度はジオラマ作りに慣れ、技術力が向上した状態でなければ川を自作で再現するのは避けるのが無難と言えます。